漢詩の手帖 いつかたこぶねになる日
小津夜景[著]
エッセイ
30歳まで無職という経歴をもつ、WEBメディア『オモコロ』の人気ライター・ディレクターの著者による初のエッセイ集。
怠惰で愉快で切実な、無職の頃とその前後。
「今日も何も生み出していない。それがとても心地よくもあり。とても気持ちが悪い」
1 ちゃんと思い出す
仕事がない人にも仕事がある
川
売るでもなく買うでもなく
どこにも行けない
一人で暮らすということ(1)
一人で暮らすということ(2)
一人で暮らすということ(3)
送られることなく
祈り、消えた
なんとか
歩く時給
いたくない
いてもいい街
何もない日のインターネット
キャンディを消す
光らせて、変わって
変えられない
【interlude】深い森から抜け出すように
2 少しだけ思い出す/食べること
夜にする
箱
*100円のもんじゃ
27時の散歩
湿度と残金
*ピータンとチャーハン
回想
食べなかった
*チャパティと具のないカレー(野菜を作るということ)
Skip
回想2
*ぎっしりのり弁
シミ
ただ、家族
*サイレントクッキング(ポテチとチヂミ)
これから東京メトロ
nonidentical organism
*労働と油揚げ鍋
思っていたから、どうしようもない
部屋
*疲れたときのダブルチーズバーガー
あとがき
マンスーン
1987年東京都生まれ。ライター/ディレクター。
大学卒業後に無職を経験したのち、WEBメディア『オモコロ』を運営する株式会社バーグハンバーグバーグに入社。
話題になったPRコンテンツの制作ディレクションや、役に立たない工作記事を執筆している。
Xアカウント:@mansooon