漢詩の手帖 いつかたこぶねになる日
小津夜景[著]
エッセイ
有名漫画『あたしンち』の共作者にして俳人、漫画家のオットでもある著者による、初のエッセイ本。
漫画のネタを考え、俳句を書き・読みつづけてきた日々の暮らしから抽出された、この世界の「成分」。
いくつものディテールをみつめる、愉快な日常と思索の数々――
こんな書き手が、まだいたんだ。
小さい物を見ているときも、足元にある物を見ているときも、
上田さんの心はつねに高い空やそのまた先にある天体を仰ぎ見ている。
愛や勇気や生きるモラルが、この本を貫いている。
――保坂和志
いっしょにマンガを描いてきたオットがこのたびエッセイを書きました
とてもマジメな本です
――けらえいこ
泡
指
偶然
妻の友人
鳥たち
座敷犬
足りない
正規分布
栄光の記憶
似合う
立体的
背景
動けない
愛
所ジョージ
中の人
定義
フェイスブック
悪
正義とフィクション
大人
アイロニー
神話
有名人
トマトジュース
かわいそう
発泡酒
つっこみ
あふれる
命令形
国産ワイン
シズル感と美
心がある
妖精
漫画映画
油
ロネッツ
スマホ
幸福
受容器
布団を替える
ハッピーエンド
土俵
灰皿
模型
ザッピングと自然
子役
ものまね
蓼食う虫
プレゼント・菓子パン・芸術
祈る
鍵
父
ナルシシズムと江ノ島
難病
クリスマスの夢
やさしさ
解散
屋久島
出典、注、追記ほか
俳句作者一覧
あとがき
上田 信治(うえだ しんじ)
1961年、大阪のマンモス団地で生まれる。大学の漫研で知りあって結婚した女性が、漫画家けらえいことなる。彼女の作品には、ごく初期のころからネタ、ネーム、単行本の構成等で協力していたが、読売新聞日曜版連載の『あたしンち』から全面的に参加、現在に至る。つまり、漫画家けらえいこの夫であり共作者。俳人として、句集『リボン』(2017年、邑書林)がある。
漫画家けらえいこさん筆の POP をご用意しております。
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(2022/1/27)
『成分表』ブックレビュー @泣きみかん放送協会